ネットワークエンジニアがCCNAを取っても転職できない3つの理由
CCNAを取得しても転職活動が進まないネットワークエンジニアに向け、書類通過率が上がらない本当の原因と、資格を活かす転職戦略を整理します。
CCNAを取って転職活動をはじめたのに、書類すら通らない。面接に進んでも「経験が薄い」と言われて終わる。そういう状況に陥っているネットワークエンジニアは少なくない。
CCNAが転職で評価されにくい理由と、資格をどう補えば書類通過率が上がるかがわかります。
パターン①:「資格があれば転職できる」という前提が崩れている
CCNAは確かに価値のある資格だ。ただし、転職市場で評価される場面は限られている。
ネットワーク機器を扱う現場採用や、インフラ基盤の設計・構築を担う企業では、**CCNAよりも「実際にL3スイッチやルータを設定してきた実務経験」**が評価の中心になる。資格はスタート地点の証明にすぎず、「この人は実務でどれだけの案件を動かしてきたか」が問われるのが採用の実態だ。
CCNAを取ること自体は正しい。問題は「CCNAを取れば転職できる」という前提で動いてしまうこと。資格取得後に転職活動が止まるのは、大半がこのギャップによるものだ。
CCNAは入場券であり、採用の決め手にはならない。
パターン②:企業側が求めているのはクラウドスキルにシフトしている
10年前と比べて、「ネットワークエンジニア」に求められるスキルセットは大きく変化している。
以前はCisco機器の設定スキルが差別化要素だったが、現在はAWSのVPCやTransit Gatewayなどのクラウドネットワーク設計が主流の現場も増えた。CCNAはオンプレ前提の資格であり、クラウド特化求人には直接マッチしにくい。結果として、CCNA取得後も「クラウド案件の実務経験がない」というギャップで書類落ちが続くケースが多い。
ネットワークエンジニアのクラウド転職の実態でも整理しているが、市場の重心はオンプレからクラウドへ移っている。CCNAが活きる求人は、ネットワーク専業のSIerや通信会社など、オンプレ構成を維持し続けている企業に限られてきている。
CCNAの価値は「オンプレネットワーク案件」に限定されており、クラウド求人では別のスキル証明が必要になる。
パターン③:書類の書き方でCCNAが「死んでいる」
CCNAを持っているのに書類評価が低い場合、もう一つの原因は職務経歴書での見せ方にある。
「資格:CCNA保有」と1行書くだけでは評価されない。採用担当者が知りたいのは資格の有無ではなく、実務での活用内容だ。
CCNAを職務経歴書で活かすために書くべき内容:
- 取得後に実務でどのプロトコルを扱ったか(OSPFのルート設計、VLANの分割設計など)
- 障害対応でCCNA知識をどう活かしたか(ネットワーク経路の切り分け手順など)
- 資格以外に積み上げているもの(AWS CLF・SAA、またはPythonを使った自動化経験など)
職務経歴書はCCNAを証明する場ではなく、現場で通用するエンジニアだと証明する場だ。この意識の差が書類通過率を大きく変える。
CCNAを「保有している事実」ではなく「実務でどう使ったか」に変換して書くことで評価が変わる。
まとめ:CCNAは武器だが、それ単体では転職活動は動かない
3つのパターンを整理したが、根本は2点に集約される。
- CCNAは最低限の知識証明であり、実務経験と組み合わせてはじめて評価される
- 市場の重心がクラウドにシフトしているため、CCNA単体では対応できる求人が限られる
インフラ・クラウド領域の転職でどのエージェントが使えるかは以下の記事でまとめている。
NEXTインフラ・クラウドエンジニア向けの転職エージェントを比較するあわせて読む
関連記事
ネットワークエンジニアのオンプレスキルは時代遅れになるのか?クラウド転職の現実
ネットワークエンジニアがクラウド化によるスキル陳腐化リスクに直面している理由と、AWS・クラウドエンジニアへの転換戦略を解説します。
インフラ・クラウドエンジニア向け転職エージェント4社|SRE・セキュリティ・年収アップを比較
インフラ、クラウド、SRE、セキュリティ領域へ進みたい人向けに、求人の幅、技術理解、上流転職、年収アップ支援で4社を比較します。
インフラエンジニアの年収が上がらない理由とクラウド時代の転職戦略
インフラエンジニアの年収が上がらない理由を、運用保守・評価制度・クラウド経験の有無から整理し、転職戦略を解説します。

監修者
IT未経験からエンジニアに転向し、SES(客先常駐)で長年エンジニアとして活動。その後フリーランスに転向し、現在も継続して稼いでいる。未経験からのIT就職・SESからのキャリアシフト・フリーランス転向…
詳しいプロフィールを見る →